変身人物学について

変身人物学とは、人が素性を変えて現在生きている境遇と違う境遇で違う道を生きたという説が有る場合、それが本当かどうか研究する学問を言います。「仮面ライダー」という正義のヒーローがいます。彼は普段は普通の人間ですが、悪人と戦う時は全く違う者に変身して悪と戦います。そのときに「変身」と叫びますが、この言葉に因んで私が名づけました。これは荒唐無稽のフィクションですが、昔は家柄が重視されたので、身分の異なる者同士が結婚することを忌み嫌う傾向がありました。そこで、家柄の低い人は家柄の高い所と養子縁組をして家柄を変え、それで家柄につりあいを与え、その上で結婚を可能にさせるということがよく行われました。実はこれも一種の「変身」に当たるのです。
変身人物学で取り扱う分野の実例を挙げます。
@源義経が衣川で死なずに大陸に渡り、ジンギスカンになったという説があります。嘘か本当か説がいろいろ分かれています。そこで、本当かどうか学問的に検証してみようというわけで、そういう研究もこの部類に入ります。これについては 日本歴史ロマン日本書紀と古史古伝『源平の星』『皇胤志第五巻』『東日流外三郡誌と南北天内家』『ロマン的武家歴史論』などに掲載しました。
A源為朝が琉球に行き、琉球王朝を創始したという説があります。これが本当かどうか検証してみようというわけです。これもこの『変身人物学』の分野です。 『源平の星』『皇胤志第五巻』などに論文を載せました。
Bキリストが日本に来て墓も日本に有るという説がありますね。日本国内では日本名を名乗りましたので、その日本名で日本の史書に登場します。茨城竹内文献では八戸太郎天空(はちのへたろうてんくう)、正統竹内文献では五十鈴彦(いすずひこ)とか伊勢津日子(いせつひこ)とかいう名前になっています。

C応神天皇皇子の隼別皇子と稚渟毛二派皇子が同一人とか、饒速日尊の子とされる天香具山命(アメノカグヤマのミコト)の後裔の高倉下命(タカクラジのミコト)と神武天皇皇子の手研耳命(タギシミミのミコト)とが同一人かどうか解明するのも変身人物学の一つである。これについては正統竹内宿禰が賛成し、詳細は『竹内宿禰と詠う神人たちの詩』『竹内宿禰と探る日本古代史の謎』に載せました。
D安徳天皇がクビライ大汗になったという話が『東日流外三郡誌』にあります。もちろん作り話です。この解明は『源平の星』『東日流外三郡誌と南北天内家』『ロマン的武家歴史論』などで行っており、『歴史研究』誌にも論文を投稿して入選しています。この論文は 『日本書紀と古史古伝』に転載しました。ぜひお読みください。