続南朝の星―南朝公卿補任



続南朝の星―南朝公卿補任
続南朝の星―南朝公卿補任(木村信行著―日本歴史研究所発行)
E5 本体価格5100円、申込金5508円 B5判箱入り上製本
『公卿補任』(朝廷に仕えた従一位〜従三位くらいまでの左大臣・右大臣・参議などの役職名簿)といえば、神武天皇〜明治天皇の始めまで途中の10年間を除いてほとんど全部そろっていたが、後醍醐天皇が吉野に遷り後亀山天皇の時に南北朝が合一するまでの間の『公卿補任』は北朝の天下になったことで奉納する人がいなくなり、他人への書写と流布を堅く禁ずる書 として永く秘匿され、江戸時代から明治時代に掛けて心ある人々の間で書写や研究が行われ日本各地の大学・神社・国会図書館・国立公文書館などに永く収蔵されることはあっても、俗書としてほとんど顧られることはなかった。この書物を初めて翻訳活字化し、脚注と解説を施したもので南朝に仕え最後まで南朝と運命を共にした公家や南朝と北朝の間を往来した公家など様々な公家・武士たちの役職・冠位・行動を記した全貌がいま明かされる。